Workshop HeAL JAPAN Initiative

 HeAL-Japanの仲間でのこれまで話し合いから、精神疾患を持つ人の身体的健康の問題は、
・精神症状によって身体の健康に目を向ける余裕がないこと
・ライフスタイル(喫煙や運動習慣、食習慣など)
・本人のニーズと医療サービスが合わないことや、通院が難しいことによる、医療中断
・向精神薬の影響
・精神科医の身体疾患の診療能力不足
・精神科以外の医療従事者によるコミュニケーション不全や、医療アクセスの格差
・孤独、貧困、サポートの不足などの社会的な因子
などの複合的な要因によることがわかってきました。 安全で安心な生活の安定、人とのつながり、信頼できるサポート、希望や生きがいなど、回復の過程の上に位置付けられるのが身体的健康であり、単に血圧や血糖値を医学的な基準値内におさめれば良いということではないと、HeAL-Japanの仲間は考えています。
 そこで我々は、「できることからはじめよう。」を合言葉に、当事者、家族、様々な立場の支援者、市民が一体となり、それぞれが「私にできること」を対等な立場で共に建設的に考えるワークショップを開催することにしました。
  前回のワークショップでは、「食」に焦点をあて、皆が心身の健康の当事者であるという理念共有を行いました。医療の枠組みの中だけで考えていると、「食」を管理の対象として悪者のように扱ってしまう傾向があることが、農業従事者との協働の中から気付くことができました。
  今回は、「運動」に焦点をあて、「運動した方がいいのはわかっているんだ。でもね・・・」という前向きになれない状況からはじめて「できること」を考えます。 精神疾患を持つ人の身体的健康に限らず、広く一般の医療や健康増進においても、単なる制限や管理的な声かけだけでは支援として不十分であることは明白です。
  いま抱えている生きづらさや苦悩に寄り添いながら、本人なりの価値観の中で、身体的健康に気を遣う内発的なモチベーションが生まれ、少しずつ心身の健康を手に入れていくために必要な伴走型の支援を、皆で考えます。 立場を超えて、広く多くの方のご参加をお待ちしております。

 

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